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特集11 月は夜ひらく
人は太古の昔より月に対して特別な思いを抱いていた。例えば竹取物語など。月は夜に現れ朝に消える。朝は新しさや新たな始まりなど良い意味で使われることが多い、夜が暗いほど朝は明るくなる。誰かが「終わらない夜はない」と慰めの言葉に夜を敵視する意味を持たせているとき、月はただ光っている...。朝は光ってなどいなくて、太陽だけが激しく光っている(月は朝の様に太陽光を反射している)。人が亡くなったあと星になるのだとしたら、月が生きていたときどんな人だったのだろうか?
「どうして月は光っているの?」・:本当は月は光っていなくて、周りが光っているから光って見えている。:・「じゃあ何が光っているの?」・:例えば子供も光っている:・「ボクは光っていません」・:ならばあれだね:・「確かにあれなら光ってる!」
(親子の会話)
僕たちは届きそうで届かない月に心の手を伸ばしながら夜を過ごしている。いくら手を伸ばしても見えているのに届かない。でもあるとき気が付いた。子供の頃より月が遠くなっている。大人になるにつれて月が遠くなる。多分80歳位になると月が見えなくなる。そしていつの間にか月の上に立っている...
実は遠くなっていたのではなくて月は近づいていたに違いない、近すぎる為の錯覚によってぼやけてかすんでしまっていた。僕たちは月に到達できる、いっしょに行かないか? (恋人の会話)
人は亡くなっても星にはならない。人はまた人に生まれ変わることを願っている。人の残酷さは死者を数十億年亡くなることのない星という無機物の中に封じ込めてしまうことに納得してしまう純粋な狂気にあり。星が亡くなるとき地上に人はまだいるのだろうか?「お母さんは星になった」といわれた子供は「お母さんは石ころ(無機物)になってしまった」と自由な発想をめぐらしてしまう。「月の上で暮らしてみたい」そこには過去の偉人のその後がある。
星になったウサギが自分達を見ている。
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